アナログで同人原稿を描いていた頃のこと

こんにちは(*´ω`*)

今回はアナログで描き続けてきたマンガを

デジタルへ移行した時のお話です。

長くなりそうなのですが、まずは、

アナログで同人原稿を描いていた頃のことを。

 

私がマンガを描き始めた頃は、

パソコンがまだ普及してない時代でしたのでね💦

つけペンにマンガ用インクでカリカリ描いていました。

私はマンガを描くのは大好きでしたが、

マンガを描く作業はかなりの苦行です。

 

まず鉛筆で下書きして、ペン入れ…

このペン入れはとんでもない集中力のいる作業で、

ここぞという部分は息を止めて一気に線を引く…とかですね、

緊張しすぎると線が震えるし、

出来上がってみたら下書きのほうが良かった…なんて悲しいことも多々…。

そうやって、頑張ってペン入れしたら、今度は下書きを消しゴムで消す…。

この消しゴムかけが、一番きらいな作業でした。

手は疲れるし、油断すると原稿用紙がぐちゃ…としたり…

追い込まれてる時はまだインクが乾いてなくて、

消しゴムでインクが広がったり・・・。

とにかくイライラする作業です。

 

消しゴムかけが終わったら、ベタ作業…

髪の艶べた、黒をあちこちはみ出ないように、ぬりぬり…して

その次にトーン張って、それを削り、

最後にホワイト、効果など

原稿が出来上がったら、

ワープロ(パソコンじゃない・笑)でセリフなどを作って

はりつけ。

ようやく原稿の完成でした。

 

こんなに手間暇のかかる同人原稿…

よくもこんなことを何年も何年もやり続けたものですよね。

しかも、手間暇だけじゃない、お金もかかるんですよ、

マンガを描くということは…。

 

主線はGペン、髪や細かい部分は丸ペンを使っていましたが、

丸ペンなどはすぐに消耗するので、

10枚も描いたらペン先を交換しないといけなかったです。

これは人によると思いますが、私は細くきれいな髪の線にこだわったので

これは譲れないところでした。

なので、いつもペン先は頻繁に買うのでまとめ買いをしていましたが、

けっこうなお値段だったと思います。

 

次にトーンですが、私のような画力のない漫画描きは、

背景にするための便利なトーン、効果用のトーンなども豊富にありましたから、

60番台から柄物トーンまで多くのトーンを使っていました。

数えたことはありませんが、常に300枚以上はあったと思います。

イベントへ行くたびに同人誌より、

トーンを買う方が多くお金を使っていたくらいでした。

一枚、500円くらいだったと思いますが、これも消耗品ですから、

どんどん、お金がかかりましたね。

 

原稿用紙も必要ですし、ワープロも必要でした。

手書きでセリフを書いている人もいましたが、

私は字がきれいではなかったし、ワープロで作ると

なんだか本物の漫画みたいで(笑)かっこよかったのでこだわっていました。

 

こんなにお金をかけて原稿を描いて、

さらに印刷代まで支払って同人誌作り、

イベントに参加するにもまたお金がかかる!

同人誌なんて作っても、全然儲けなんてないのに、

こんなにもお金かけてマンガ描きたいなんて、

ほんと、どMにもほどがありますよ(笑)

 

それだけ、二次創作にはまっていて、

とても楽しかったということなのですが、

原作の完結により、同人誌は売れなくなりました。

私は就職し、最後の同人誌の入稿時に

貫徹してそのまま仕事へ行ったら

本当に倒れそうなほどふらふらの意識朦朧で、

仕事にならなかったことがきっかけで、

しばらく同人誌はやめることにしました。

 

その後、仕事もプライベートも忙しくなって、

寂しいけど、マンガはもう描くことはないのかな…と思いました。

なので、結婚して実家から出るときに、

旦那さんには自分がオタクだったとは全く言っていなかったので、

すべての画材道具を処分してしまったのです💦

残したのは水彩色鉛筆のみ。

ものすごくお金をかけたすべての画材を処分してしまうなんて

本当にもったいなかった…

でも、もう描くことがないのに、

置く場所もないので仕方がなかったのです。

 

ところが。

 

ところがですよ。

私が勤めていた会社がかなりのブラックでハードワークだったので、

不妊治療(この話もいずれ💦)に専念する為もあったのですが、

仕事を退職。

家にいると、これまで仕事で余裕のなかった自分の中に、

またふつふつと創作意欲が湧いてきちゃったのです。

 

マンガ描きたい・・・・

でも、画材が何もない・・・

 

じゃあ、とにかく創作がしたいから、小説でも書くか。

そうして、初めてのブログを立ち上げ、小説ブログを書き始めました。

何年も創作していなかったので、もう水を得た魚ですわ。

あほみたいに毎日4~5時間書き続け、

入り込み過ぎた日には10時間も書いていたこともありました。

ブログランキングなども参加して、見事一位にまで登りつめ(笑)

創作の喜びを再び噛み締めました。

ここで素晴らしかったことは、一円もお金がかからなかったことです!

こんなにも毎日張り合いがあり楽しく書けるのに、

一円もかからない!!!

ブログは無料だったし、小説を書くのには画材がいらないので

お金がかからないんです!

専業主婦なのでお金のかかることはできない私には、

こんなにありがたいことはありません。

 

こんなにも楽しく小説を書いていたのですが、

ふと、絵を描きたくなる日が増えていきました。

小説はすばらしい。

だけど、マンガや絵をもう一度描きたいという思いが

日に日に大きくなっていきました。

でも、画材がない…。

 

そんなときに、テレビで

デジタルでマンガを描いている人を見てしまいました。

なにこれーーーーーーー!!!!!

絶対にやりたい!!!!

 

私は昔から、考えるより先に動いちゃう人です(笑)

 

すぐに旦那さんに交渉しました。

 

私「ペンタブというものが欲しい!!!一万円くらいするねんけど」

旦那「は?何するの?」

私「お絵かきするねん!」

旦那「え?何のために?」

私「わたしの楽しみのため!」

旦那「いいよ、じゃあ、買えば?」

 

オタクであることを隠していたくせに、

この時何のためらいもなく、カミングアウトしました。

 

「私、昔オタクやってん。学生の頃はマンガばっかり描いててん」

「へ~」

 

意外にも普通に受け入れた夫(笑)

それ以降、BLという言葉が出てくると、

「こんなん好きなんちゃうん?」ってふざけて聞いてくるように・・・。

それは昔のことで、今は男女カップルが好きやねん…とか

もう面倒だから言わないけど(笑)

オタクの世界は奥が深い。

いろいろなジャンルがあるんですから楽しいの!

 

まぁ、これでようやく、ペンタブというものを購入できまして、

いよいよ、デジタルデビューすることになるのです!!!

 

長い!続きはまた次回(笑)